青地にユニオンジャック、4つの星が刻まれているニュージーランド国旗。しかし、ニュージーランドとオーストラリアの国旗を見たときに、どちらの国旗がニュージーランドのもので、どちらの国旗がオーストラリアだったかな?となってしまいがち。
青地にユニオンジャックが刻まれている点から、イギリスの国旗に近く、イギリスとの何らかのつながりは連想できますが、ニュージーランドに住む一人として、国旗の歴史や由来をきちんと知っておきたい!と思いました。
それぞれの国旗の特徴や国民投票などの歴史を調べてので、皆さんにも紹介したいと思います。
1902年に国旗として正式に制定
現在のニュージーランドの国旗のデザインは、1869年まで遡ります。1869年に現在の国旗のデザインとなるデザインを導入し、1902年に議会で正式に国旗として制定されています。
その後、2015年から2016年にかけて、国旗のデザインを新たにしたほうがいいのではないかという意見が沸き上がり、現行のデザインを継続するか、または新国旗案にするのかというニュージーランド国旗変更国民投票が行われました。
きっかけとなったのは、2015年7月にニューヨークで行われたとある企画。ニュージーランド国旗をニューヨーク市民に見せ、国名を答えてもらうという地元のテレビ番組の企画でした。多くの市民がオーストラリア、もしくはわからないと答えたそうです。これにより、ニュージーランド国内で国旗を変更するべきだという風潮が高まりました。
ニュージーランドとオーストラリアの国旗を比べてみよう
↑ニュージーランド国旗
↑オーストラリア国旗
まずはニュージーランドとオーストラリアの国旗を見比べてみようと思います。
・・・確かにすごく似ています。けれど、よく見ると色や星の数、星の大きさも少しずつ違うことに気づきましたか?
デザインが似ている理由
左上にユニオンジャックがあることや星が南十字星を表していることなど、かなり近いデザインになっている両国の国旗デザイン。そのわけは、かつて両国ともイングランドの植民地であったことに由来します。
国旗を制定する時、両国とも英国の青色船舶旗をモデルにして作成しました。そのため、両国の国旗にあるユニオンジャックは、かつての支配者であった英国とのつながりをアピールしています。具体的にそれぞれの国旗の特徴に触れていきたいと思います。
それぞれの国旗の特徴
ニュージーランド国旗
ニュージーランドの国旗の特徴として、以下のことが挙げられます。
・ユニオンジャック(左上の大きめのマーク)
・星は白で縁取られた赤い星が4つ
・4つの星は南半球でしか見ることのできない南十字星を表す
・オーストラリアより少し暗めの青地を使用
オーストラリア国旗
オーストラリア国旗の特徴としては、以下のことが挙げられます。
・ユニオンジャック(左上の大きめのマーク)
・星は七稜星が5つ、五稜星が1つ
・右側の5つの星は南半球でしか見ることのできない南十字星を表す
・左下の大きめの7稜星は、6州1準州からなる連邦を象徴
・ニュージーランドより少し明るめの青地を使用
2か国の国旗の特徴的な違い
大きな違いは、ニュージーランド国旗では星は白で縁取られた赤い星が4つあり、南十字星を表している一方で、オーストラリア国旗では星は七稜星が5つ、五稜星が1つあり、左下の大きめの7稜星は、6州1準州からなる連邦を象徴しているということです。
国旗は、その国の歴史や思いを象徴するデザインになっていて、国民にとても大切にされています。デザインを読むことは歴史を知ることにもつながります。これをきっかけに、ニュージーランド以外の国や自分の好きな国の国旗について知らベてみるのも面白いかもしれません(^^)
最後までお読みいただきありがとうございます
またね~~~fuwari
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