「1ヶ月で60万円稼げる」って本当?ニュージーランドのブルーベリーピッキングジョブを紹介!

ニュージーランド
ブルーベリーピッキングに興味のある人
ブルーベリーピッキングに興味のある人

ブルーベリーピッキングの仕事で月60万稼げるって聞いたけど本当?

1日の作業ルーティーンが知りたい。

完全自由出勤でいいって聞いたけど本当かな。

最近はSNSなどで、海外で出稼ぎをする日本人の様子をよく目にします。海外に出稼ぎへ行った人が実際に稼げているのか、気になりますよね。今回は、ニュージーランドでもかなり人気のある「ブルーベリーファーム」でのピッキングジョブについて、わかりやすく解説します。

ブルーベリーピッキングで「月60万円稼げる」って本当?

結論からお伝えすると、「ブルーベリーピッキングで月60万稼ぐことは可能」です。個人的な意見ですが、体を動かすことが好きな方、外で1日中活動することが好きな方にとってはそれほど難しいことでもありません。今回は私が2023年~2024年に働いていたニュージーランドのブルーベリーファームの様子を紹介します。

勤務時間

ピッキングできる(仕事ができる)時間は、日によって異なります。仕事はその日の天候や収穫を迎えるブルーベリーの量に左右されるので、毎日決まった時間に仕事ができるわけではありません。基本的には午前6~7時に始まり、午後4~7時頃まで続きます。出退勤時間は定められていないので、この時間内であれば、何時間でも働くことができます。屋内エリアがあったり、小雨程度ならピッキングもあったりしたので、雨が降ったから休みというわけでもありませんでした。

日の出の早い12月は午前5時半からピッキングが始まりますが、3月になると午前7時からのピッキングが多くなります。その分、ピッキングが終わる時間も伸びるので、働く時間はそれほど大きく変わらず、最長で1日に12時間ほど働くことができました。

給料体系

・週払い

最低時給が保証されたうえでの出来高制

・最低時給の22.7ドル(2024年4月から23.15ドル)+ホリデーペイ8%

出来高制は、ブルーベリーの単価が1kgあたり〇ドル(4ドル前後)と決められているため、ブルーベリーをたくさん摘めば摘むほど給料が増えます。1時間に5~6kgほど摘むことができれば時給と同じくらいの額になります。しかし初心者ではこの基準を越えることが難しいので、最低時給が保障されています。

それでも何か月か続けていくといつの間にかスピードが上がり、時給以上に稼ぐ人が多いです。私のいたファームでは、1日に80kg~100kg摘むことができれば、時給は30ドル以上になる計算です。実際、初心者を除き、時給を越えて働いている人の方が多かったように感じます。

実際に稼いだ給料

次に、私が実際に2024年に稼いだ給料を紹介します。①最低時給のとき②出来高による給料のときそれぞれ紹介します。①は週6日、②は週4日半出勤しており、②の時給を計算すると約30ドルでした。

①最低時給のとき
以下が2024年2月26日~3月3日に働いた分の給与です。給与から税金が差し引かれた残りの1124.56ドルが実際の給与です。この時はどんなに急いでも出来高制のレベルに至らなかったので、最低時給になるように「Top Up Bonus」が加えられているのがわかります。

②出来高による給料のとき
以下は2024年4月1日~4月7日に働いた分の給与です。左上にあった「Top Up Bonus」が消え、出来高による給料の支払いがされているのがわかります。この週は他のボーナスが加わったこともあり通常より多い1455.34ドルが税金差し引き後の給与です。

1日のルーティーン:ブルーベリーピッキング

出勤

毎朝決められた時間になると、ゲートが開きます。朝はゲートが開くのを待って、多くのピッカーがゲートの前で並んでいます。

ゲートが開くと、その先にスーパーバイザーと呼ばれる管理者が立っています。自分のIDカードを見せて機械でピッとしてもらうことで出勤になります。

台車をひいて作業場所へ

出勤したら、ピッキングに必要なバケツと板を持って、台車を取りに行きます。たくさん並べられた台車の中からお気に入りの1台を見つけて、台車をひきながらピッキング場所まで移動します。ピッキングは自分のグループカラーの場所で行うので、看板を頼りに自分のグループの場所まで歩いていきます。

ピッキング

ピッキング場所につくと、スーパーバイザーが「ここでピッキングをして」と指示をくれます。その際に、もう一度自分のIDカードを見せて、機械でピッとしてもらってからピッキングを開始します。誰がどこのブルーベリーロードに何時に入り、何キロのベリーをとって何時に出たかしっかりと管理されているので、給料面でとても安心できました。

ピッキングの内容はとても単純で、色づく前の赤い実や白い花を摘み取らないように気をつけながら、熟したブルーベリーだけを摘み取ります。摘み取ったブルーベリーは、肩にかけているバケツに入れ、バケツがいっぱいになったら台車に載せている水色のトレイにブルーベリーを移します。あまりにも摘み残しが多いとスーパーバイザーから注意を受けてしまうので、できるだけ摘み残しのないようにします。もちろん早くとることも大切です。

ピッキングは、「ロード」と呼ばれる一本の大きなブルーベリー道を1人~3人で手分けして行います。1番奥から入り口に向かってピッキングをする人、入り口から奥に向かってピッキングをする人に分かれて、2人が出会ったらそのロードは終了という感じです。ブルーベリーが少ない時は1人で全て摘み取ったり、逆にブルーベリーが多い時は3人で摘み取ったりすることもあります。

計量

ピッキングが終わったら、摘み取ったブルーベリーの計量を行うためWay Upへ向かいます。ロードを出るとすぐ近くにWay Upがあるので、ブルーベリーの計量をしてもらいます。IDカードを見せて機会でピッとしてもらうことで、ロードを出た時間と摘み取ったブルーベリーの量が記録されます。

このピッキングと計量作業を繰り返し、数時間かけてたくさんのブルーベリーを摘み取ります。

ランチ・トイレ休憩

ランチやトイレ休憩の時間は決められていません。各自、自分の取りたいときに自由にとります。ランチはオフィスの横にあるランチエリアでとるか、ブルーベリーの木陰に座ってとります。トイレは仮設トイレがファーム内にいくつか設置されています。

退勤

退勤する時は、バケツ、板、台車を全てあった場所に戻します。朝、バケツと板を拾った場所にスーパーバイザーがいるので、自分のIDカードを見せてピッとしてもらえば退勤になります。

完全自由出勤でいいって聞いたけど本当?

私が働いていたブルーベリーファームは、「完全自由出勤」です。月曜日~日曜日の朝から夕方まで、毎日ピッキングが行われており、天候やブルーベリーの生育状況によってピッキングのない日や午前中で終わる日もありますが、基本的にシーズン中は毎日仕事があります。

休み報告も必要ないので、自分の行きたい時間に行って、帰りたい時間に帰ることができます。朝の2時間だけ働いて帰る人や1日中ピッキングをする人など様々です。

ピッカーサマリー(ピッキング記録)

ここでは、初日と調子のいい日のピッカーサマリーを紹介します。ブルーベリーの計量が終わると、スーパーバイザーが”Picker Summary”と書かれたシールを印刷してくれます。このシールがとても重要で、ここにはピッカー番号、名前、ピッキング開始時刻、ブルーベリーの品種、収穫したブルーベリーの重さが記録されています。

これらのシールを保管しておき、週ごとの給料計算に使います。(私は面倒なので一度も給料確認をしたことがありませんが、毎日のピッキングスピードを確認するために計算し保管していました。)

勤務初日の記録

初日は、午前6時半~12時半までの約6時間ピッキングを行い、22.74kg収穫しました。1時間あたりの収穫量は3.79kgなので、出来高制の給料までかなり差があります。トイレやランチ休憩も取らず、ただ必死にピッキングをしていました。

たくさん取れた日の記録

この日は午前7時半~午後6時半まで(休憩30分)ピッキングをしました。1時間当たりの収穫量は6kgで、この日のレートは4.5kg/1hくらいだったと思うので、出来高制の時給に到達しています。

働いてみた感想

楽しかったこと

3か月のブルーベリーピッキングを振り返ると、とにかく毎日楽しかった印象です。ファームにはいろいろな国籍や年齢のピッカーがいて、たくさんの友だちができました。音楽やラジオを聞いたり、友だちとおしゃべりしたりしながらピッキングを楽しみました。プロピッカーとよばれる方にコツを聞きながら一緒に摘み取りをするのもとても楽しかったです。

毎日ブルーベリーを摘んでいると少しずつ慣れてきてスピードが上がります。最低時給を超え出来高による給与の支払いに変わった時には達成感でいっぱいでした。

大変だったこと

大変だったと感じるのは、出来高給料を目指してとにかくレベルアップを目指していたときです。初めの2か月はどうすれば青い実だけをはやくとることができるか、常に勉強と練習の日々を繰り返し、コツをつかむまで時間がかかりました

また天候によって、日差しがかなり強かったり寒かったりする日もありました。特に雨の中のピッキングは服が濡れて体が冷えるのでつらい日もありました。

Gourmet company について

Gourmet companyの公式ホームページはこちらから確認することができます。ホームページの下部までスクロールするとInstagramやFacebookも確認することができます。

仕事を探している方は、画像右上「Work Opportunities」の「Seasonal Opportunities」から、現在募集中の求人を検索し応募することができます。

ニュージーランドでブルーベリーピッキングの仕事につく方法

ニュージーランドで確実にブルーベリーピッキングの仕事をする方法については、別の記事で解説しています。今回紹介した企業の求人への応募方法について記しています。こちらの企業は出退勤やブルーベリーの収穫量を一括して機械で管理しているので安心です。

気になった方は、ぜひこちらのリンクから読んでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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