年度をまたいで収入を得たときのタックスリターンについて解説【NZのタックスリターン制度】

ニュージーランド
タックスリターンを受ける人
タックスリターンを受ける人

タックスリターンは自動化されてるって聞いたけど…

年度をまたいで収入があった場合はどうなるんだろう。

気をつけなければならないことはあるのかな?

ワーキングホリデービザや学生ビザを使ってニュージーランドで仕事をした方は、タックスリターンで悩む方が多いのではないのでしょうか。今回は、そのようにお悩みの方に向けて、年度をまたいで仕事をした際のタックスリターンについて解説していきます。

ニュージーランドのタックスリターン制度

タックスリターン制度について

ニュージーランドのタックスリターン制度は、給与、投資、利子などすべての収入にかかる税金です。ワーキングホリデービザや学生ビザを使って渡航している人は、給与収入について考えていただければ大丈夫です。

私たちがニュージーランドに納める所得税は、実際に納めなければならない額よりも少し多めに設定されています。そのため、一年を通して超過して納めた税金が返金されるというのがニュージーランドのタックスリターン制度です。

課税期間と税率

ニュージーランドの所得税申告の課税期間は、毎年4月1日から翌年3月31日までです。この課税期間をまたいで仕事をし収入があった場合は、タックスリターンが翌年度も行われます。

ニュージーランドの収入ごとの課税税率は以下の通りです。

収入額税率
$14,000以下10.5%
$14,000越~$48,00017.5%
$48,000越~$70,00030%
$14,000越~180,00033%
$180,000越すべて39%

年度をまたいで仕事をするとどうなる?

例えば、ワーキングホリデーで2024年9月にニュージーランドへ渡航、2024年9月から2025年8月まで働いた場合…

2024年9月~2025年3月31日までの給与にかかるタックスリターンは、自動的に2025年7月ごろ行われますが、2025年4月1日から8月までの給与にかかるタックスリターンは、2026年に行われます。

タックスリターンを受け取るには、IRDに口座を登録し続けておく必要があります。しかし、ニュージーランドの銀行口座は、口座維持費として年間10ドルかかってしまいます。

その際、Wise口座をタックスリターンの返金先として登録しておけば、口座維持費はかからず、送金する際の為替手数料も節約することができます。

ニュージーランド政府に翌年度のタックスリターンについて聞いてみた!

帰国する前にニュージーランドの税金事務所へ訪れた際、事務局の方から次のように伝えられました。「2024年のタックスリターンが完了した際に、2025年のタックスリターンが必要な旨についてIRDにメッセージを送るってください。IRDにメッセージを送る際は、名前、最終出勤日、帰国日を記載してください。」とのことでした。

私の場合は年度をまたいで仕事をしたのは4月の二週間程度ですが、念のためメッセージを送ったところ、IRDからは、翌年度にタックスリターンがあるという連絡がありました。実際に届いたメッセージは以下の通りです。

まとめ

基本的にニュージーランドのタックスリターンは自動的に行われますが、年度をまたいでタックスリターンがある場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 所得税申告の課税期間は、毎年4月1日から翌年3月31日まで
  • 年度をまたいでタックスリターンがある場合、IRDにその旨を伝える必要がある
  • タックスリターンの受取先をニュージーランドの銀行口座に設定しておくと、口座維持費として年間10ドルかかる
  • タックスリターンの返金先をWiseのニュージーランド口座に設定すれば手数料は一切かからない

以上の点に注意していただければ、年度をまたいで収入があった際のタックスリターンは攻略です。タックスリターンを満額受け取りたい場合は、タックスリターンの受取口座をWiseに設定してください。まだWiseを登録されていない方向けに、下記の記事でWiseの登録方法を解説しています。興味のある方ぜひ読んでみてください!

わからなかったことや不安だったことが、この記事を通して少しでも解消されていると嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。タックスリターンがんばりましょう!

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